こんにちは、おりょうです。
今回は、”YouTubeサムネイルのパーツ配置に迷わなくなる方法”について解説します。
実は、世界中のプロデザイナーなら100%知っている”配置のルール”があります。
それを分かりやすく説明した後、実際のサムネイル作成に生かす手順まで掘り下げていきます。ぜひ参考にしてください。
結論:三分割法を意識するだけ
配置のルールの中でも、最も原理原則だと言えるルールを三分割法と呼びます。
三分割法とは何か
- 画面を縦横に三分割する
- 交点、線の上に見せたいポイントを配置
つまり、こういうことです。
画像に対して均等に9分割されるようにアタリをつけて、交点(赤丸)とライン(黒線)に見せたいものを配置します。
実際にプロが撮った写真やデザインを見てください。三分割法は、必ず意識されていることです。
具体例として、有料画像を分割してみます。
手の中心をラインが通っていて、電球の光が交点にあります。
人物が縦ライン、看板の文字がの横ラインに沿ってますね。交点あたりに頭もあります。
これらは偶然ではなく、カメラマンやデザイナーが意図的にそうしているのです。
「何故それが良いのか?プロっぽいとは何か?」
それを説明すると
偉人が作ったルールに沿ったものを、大衆が良いものだと思い込んでいるからです。
- カッコイイ
- 可愛い
- オシャレ
- 上手い
- 美しい
これらは大昔に権威のある人が、ルールを作り出して大衆に宣伝した概念です。
それを長年かけて、無意識にそう感じるレベルまで浸透しているのです。
それ以外に論理的な説明はつきません。
日本人から見たらブサイクな人でも、どこかの海外に行くと急にモテることがあります。
それは、その国の歴史や文化によって、”カッコイイ”や”可愛い”として思い込みのある印象が日本人それと異なるからです。
さて、少し話が逸れましたが戻ります。
無意識にプロっぽい!と思わせる配置のルール。
その中でも最も基本的なルールが、三分割法です。
誰でもそのルールさえ理解すれば、プロっぽいと思われるデザインを簡単に作り上げることができます。
では、YouTubeサムネイルにも応用してみましょう。
三分割グリッドをつけて人、文字を配置
それでは実際に、スタンダートなサムネイルパーツの配置方法を解説します。(Photoshop使用)
お題は、この記事のサムネイルだとしましょう。
こんな感じ
作成方法は以下
①素材を読み込むor作成
②三分割グリッドを表示
③人物を左右どちらかに配置
④一番目立たせたい文字を交点を意識して配置
⑤残りの文字もグリッドを意識して配置
⑥文字装飾で強調
⑦全体的な色味調整
これが手順であり、全体像です。
①の工程

背景・人物(切り抜き済み)・文字をそれぞれ読み込みor作成しました。
カンパスサイズは1280×720です。(YouTube推奨サイズ)
②〜⑤の工程
3分割のグリッドを引き、人と文字を配置しました。
重要なポイント
- 人は左右どちらか3分の1の枠に納めるくらい
- 文字、人の頭は外側に適度な余白を残す
- 一番強調したい文字は、交点を意識して配置
- 残りの文字も、理由がなければ端をある程度揃える
- 顔に文字が重なるのは基本NG
今回の例であれば、一番強調したいのは”再生される”です。次が”法則”です。
ぱっと見で、”再生される法則”という超一言をぶつけます。
超一言は私の造語です。気になる方は、こちらを読んでみてください。
▶︎参考記事:超一言を生み出して伝わるサムネイルにする【Youtube動画編集】
配置をした私の脳内を言語化すると
「”再生される”の配置は、交点中心くらい・・・。今回は3行にするからライン上に乗せよう。」
「”法則”の配置は、次に読んで欲しいから・・・。”法”の字を下の交点に合わせよう。」
「”サムネイルの”の配置は、目立たなくていいから・・・無難に上のワードに揃えて、オマケにしよう。」
「右端を揃えてと・・・・」
こんな感じで構成してます。全部理由ありです。
意図的に人物をど真ん中にして主張したりとか。全身入れたりとか。
いろんなパターンがあると思います。
ただ、基本の”型”として
3分の1に人物を納めて、残りの3分の2を目安に文字配置。強調ワードは交点を意識。
これ知っているだけでも、とりあえず違和感のない無難な形にはなります。覚えておきましょう。
⑥の工程

ほぼほぼ完成に近い感じです。
配色についてもきちんと理由と根拠があります。
- ”再生される”の色は、相手側のメリットでポジティブな印象を与えたいので赤
- ”法則”の色は、注意喚起として”再生されるの”次に強調したいので黄色
- ”サムネイルの”の色は、下手に色を付けると他の強調したい文字を邪魔するので白
色について詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
▶︎参考記事:【テロップ配色編】素人感を脱却する動画編集の基礎【ベースは3色でOK】
⑦の工程

グリッドを外して、全体感を見ながら色味などを調整。一工夫。
今回であれば、以下を加えました。
- 人物に白オーラつける
- 女性なので少し顔を明るく
- 人物に少しだけ背景色の色を載せる
- ”再生される”以外のゾーンを少し暗く
- 微妙にキャッチライト(目のハイライト)を入れる
あんまりやり過ぎてもキリがないので、その辺はクオリティラインと自分の単価次第で適度に。
Photoshopで三分割グリッドを表示
最後に、三分割グリッドの表示方法をスクショ付きで解説します。(すぐ出来ます)
メニューバーのPhotoshopから、環境設定→ガイド・グリッド・スライス

グリッド線を100%、分割数を3に設定してOK
色や線の種類はここで変更できます。
メニューバーの表示から、表示・非表示→グリッドにチェックを入れる

表示完了

ちなみにPhotoshop上で表示されるだけなので、書き出しの時にはちゃんと消えてます。
非表示にしたかったら、先ほどのグリッドのチェックを外す。
ルールの上で、それを自分なりに崩すのがデザイン
さて、解説は終了です。いかがだったでしょうか。
今回は、配置のルールの中で最も基本的な三分割法について、またYoutubeサムネイルでの応用方法も解説しました。
そして最後に、一つ注意点をお伝えします。
毎回グリッドを表示して、無理やり律儀に合わせる必要はありません。
あくまで目安です。しかし、必ず頭の片隅にはルールを置いて、配置を自分なりに考えてみてください。
デザインというのは、ルールを知った上で少し崩して自分らしさを出すものです。
ルールを知らないで、デザインする事を例えるなら
手でボールを運ぶサッカー選手
タイ米でネタを握る寿司職人
手洗い消毒をしない医者
少し極端ですけど、こんな感じです。
プロと素人の明確な差は、ルールを知ってるか知らないか?になります。
今後はプロのデザイナーなども、動画編集やサムネイルなどに参入してくる可能性もありますよね。
そうした時にも、お金をもらえるプロとして負けないように最低限のルールは抑えるように務めていきましょう!
以上!